ホームページ・ブログを立ち上げて数ヶ月後、あるSEO業者から営業電話が入りました。
その業者はウェブ業界では結構な大手の会社で、私もSEO以外のサービスでその業者を利用していたので名前を聞いてスグにわかりました。
(ここでは名前は伏せておきます。同じような営業電話がかかってきて、確かめたい場合は個別に聞いてください。)
私の周りにもここ最近2〜3人同じような営業電話がかかってきているようです。
独自ドメインでホームページやブログをお持ちの方は今後電話がかかってくる可能性があるので、営業電話の内容や注意点、対処方法についてシェアしたいと思います。
そもそもSEOって何?
SEOと聞いてもピンとこない人もいるかもしれません。
SEO(エスイーオー)とは日本語で「検索エンジン最適化」を意味し、Googleなどの検索サイトでホームページやブログを上位表示させるための施策のことです。SEO対策とも呼ばれています。
「SEO業者」と呼ばれる会社はたくさんあって、簡単に言うと「あなたのホームページをGoogle検索で1位に表示させますよ」と営業をかけてくるわけです。
SEO業者の相場は10万円〜50万円。月額で支払うところもあれば、最初に一括で支払うところも、追加料金が発生するところなど様々です。
こんな業者から電話がきました
私のところに電話がかかってきた業者の営業内容は以下のようなものでした。
午後の時間だったので「仕事が忙しい」と答えると、お時間がある時に改めてかけ直したいと、やや食い気味に言ってきたので、その日の夕方を指定しました。
夕方になると、先ほどのSEO業者から時間ぴったりに連絡がきました。
最初に「成功事例」を紹介されます。マニュアル通りというところでしょうか。そこそこ大手で名の知れたお店のサイトを見て、検索で上位表示されているという証拠を見せてきます。
続いて、肝心の本題の内容ですが、なんとも回りくどい話し方でポイントがわかりづらく、この時点で若干イラッとしました。忍耐強く話を聞いていくと…
・検索結果で上位に表示させるキーワードを5つ選ぶ
・プロのライターが選定したキーワードに基づいた記事を書く
・業者が管理するサイトから自分のサイトに外部リンクを貼る
どうやらざっくり上記のような感じらしいです。SEOの知識があると判断されたらもう少し踏み込んで説明してくれます。
SEOの知識があるお客さんと知識がないお客さんへの説明の仕方は変えているのでしょう。
SEO対策といっても、最近ではGoogleのアルゴリズム(検索結果表示のルールのこと)も変わってきていますよね。
具体的な金額と、どのくらいの期間で、どの程度の効果(結果)が見込めるか教えてもらってもいいですか?
施策期間は2年間で、金額は50万円となっております。
月額換算で月2万円ほどの広告費と考えていただければと思います。
サイトの運営に関してはわたくしどもに全て一任していただくので、お客様の管理・運営の手間は一切かかりません。
プロのライターがコンテンツ制作を行うので、キーワードでの検索上位が見込めます。
月2万円換算と言っても、50万円はおそらく最初に一括で準備して支払うこととなるようです。
しかし、この月額換算の商法で「これくらいの広告費ならいいか」と思ってしまう人も多いのだとか。
しかも、SEO大手の他社と比較すると50万円の投資は安いものです。有名どころの業者は100万円ほどかかるところも多いので。
ウェブに詳しくない方や、お金を払って全部お任せしたいと思い契約してしまう方が結構いるようです。
顔の見えないSEO業者からの営業はまず断ろう

私の場合は、自分自身がSEOライティングをやっていた身なので、お断りした理由はただ単に「自分でやりたかった」から。
また、SEO対策に関しては師匠がいたので、わざわざ別の業者にお金を払うよりも、師匠にお金を払った方がいいと思ったから。それだけです。
いずれにしても、顔が見えないSEO業者からの電話営業は基本的に断った方が賢明です。
実はこの業者、ネットで「seo 会社名 評判」のキーワードで検索すると悪評が結構出てきてしまいます。
実際に契約した方は、効果が出ないどころか、検索結果が下がったというマイナス結果も。業者からの連絡も途絶えがちになり、途中での解約もできず、お金を無駄にしたという悲痛の声多数・・・。
SEO業者の営業電話、どうやって断ればいいの?

とは言っても、営業電話に慣れてなくてどうやって断ればいいかわからない。「結構です」って言っても、諦めてくれなかったら押しに負けちゃうかも。そんな方は以下の断り方を参考にしてみてください。
私はこれでお断りしました。「知り合いから紹介してもらった信頼できる業者を使いたいので」と付け加えておいてもいいかもしれません。
ちなみにやってはいけない要注意な断り方は…
いや、必要になってくるんですよ、今後ますます。
これ、ウェブが苦手な方が言いがちなんです。
この断り文句は相手の営業魂に火をつける可能性があります。「必要」な理由を延々と説明してくるので、話を終えるに終えられなくなってしまいます。
Googleが推奨するSEO業者に事前に質問すべき例
ちなみに、ある程度SEOの知識がある方は、Googleが推奨している以下の質問例を参考にどうぞ。
- 過去の事例のサンプルを見せてもらい、成功事例を紹介してもらう。
- Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に従っているか。
- オーガニック検索に役立つオンライン マーケティング サービスやアドバイスを提供しているか。
- どのような結果が期待されるかと、その日程、成果を測定する方法。
- 同業種での実績。
- 該当する国や地域での実績。
- 外国語サイトの開発経験。
- 最も重視している SEO 技術。
- 創業年数。
- 連絡方法。
サイトに加えたすべての変更に関する情報、およびアドバイスの内容に関する詳しい情報とその理由を伝えてくれるかどうか。
まとめ
以上、今回は悪質(?)というと語弊があるかもしれませんが、気をつけた方がいいSEO業者の営業手法や特徴についてシェアしました。
当たり前のことではありますが、営業電話を受けたらその場で答えを出さずに、必ず会社名をメモして調べましょう。あとあとネット検索すると(良くも悪くも)思わぬ事実が見えてくるかもしれません。
何はともあれ、顔が見えないSEO業者に何十万円も払うのはリスクが大きすぎます。電話営業は断り、知人の紹介や口コミで実績のある業者を選ぶようにしましょう。