WordPress(ワードプレス)を使っている方は、定期的に更新(アップデート/アップグレード)が必要になります。
更新をすること自体はとても簡単で、ボタンひとつで完了する場合がほとんどです。
ただし、更新の際に何かエラーがあったりしてページが表示されなくなるなんてこともたまにあるので、ワードプレス更新ボタンを押す前に必ずバックアップをとるようにしましょう。
バックアップをとるのってめんどくさいんじゃない?と思っている方、ご安心ください。
今回は、ワードプレス更新前はもちろん、サーバーの移管をする際にも役立つ、誰でも簡単にできる「BackWPup」というプラグインを使ったバックアップ方法をご紹介します。
ワードプレスの更新とは?
ワードプレスは、機能改善・バグの修正・セキュリティ対策などの関係で、定期的に最新版に更新する必要があります。
このように、ワードプレスの管理画面に新しいバージョンの案内が表示されます。
ワードプレスを新しいバージョンにするのは良いのですが、更新する際に知っておくべきなのが以下の3つのリスク。
- 更新途中の失敗・エラーでサイトが表示されなくなる
- 若干の表示崩れや、意図しない表示が発生する
- 管理画面の表示に変化があり混乱する
これらに気をつけて更新をする必要があります。特に1番目のエラーや失敗でサイトが表示されなくなるのはとても恐ろしいこと。
この大きなリスクを避けるために必要なのがバックアップです。
次の項目から、10分ほどあればバックアップが取れるプラグイン「BackWPup」の設定方法とバックアップファイルのダウンロード方法を解説していきます。
BackWPupをインストール→有効化
まず最初に、バックアップをとるのに便利なプラグイン「BackWPup」をインストールしていない場合は、プラグインの新規追加でインストールしておきましょう。
サイドメニューのプラグインのページに移動して【新規追加】ボタンをクリックします。
右上の検索窓で「BackWPup」と検索すると最初で表示されます。【今すぐインストール】ボタンを押して、インストール完了後に「有効化」ボタンをクリックすれば完了です。
BackWPup→新規ジョブを追加
「BackWPup」のプラグインを有効化すると、サイドメニューに「BackWPup」が表示されます。
メニューの中から「新規ジョブの追加」を選びましょう。
ジョブの各種設定
新規ジョブの画面で、各種設定を行います。
一般
①ジョブ名 | わかりやすい任意の名前でOKです ここでは「lalaclip-backups」とつけました。 |
---|---|
②ジョブタスク | ・データベースのバックアップ ・ファイルのバックアップ ・インストール済みプラグイン一覧 この3つを選択します。 |
③バックアップの作成 | アーカイブ名は何もいじらずデフォルト(初期設定)のままでOKです |
④アーカイブ形式 | Tar GZipを選びます |
下に続きます。
⑤バックアップの保存方法 | 「フォルダーへバックアップ」を選びます |
---|---|
⑥ログ送信先のメールアドレス | サイト管理者のメールアドレスを入力します (すでにデフォルトで入力済み) |
⑦メールの送信元 | デフォルト(初期設定)のままでOK |
⑧エラー | 「ジョブの実行中にエラーが発生した場合にのみログをメールで送信」にチェックを入れます |
全て入力が終わったら、一番下の【変更を保存】ボタンをクリックします。
スケジュール
スケジュールのタブをクリックして、設定項目を切り替えます。
ここでは「手動」を選択して【変更を保存】ボタンをクリックします。
DBバックアップ
①バックアップするテーブル | 全てにチェックを入れます |
---|---|
②バックアップファイル名 | デフォルト(初期設定)のままでOK |
③バックアップファイルの圧縮 | Gzip形式を選んで圧縮させましょう。 |
全て入力が終わったら、一番下の【変更を保存】ボタンをクリックします。
ファイル
何も変更する箇所はないので、そのままでOKです。
プラグイン
こちらもデフォルトのままでOKです。ファイルの圧縮が「GZip」になっている場合は、「なし」を選択しましょう。
宛先:フォルダー
①バックアップを格納するフォルダー | わかりやすいフォルダー名を入れます ここでは、バックアップをとった日付を入れて「uploads/20181224-backups」としました |
---|---|
②ファイルを削除 | 更新前の手動バックアップ1回なので「1」と入力します |
注意点として、フォルダー名は、必ず過去に取ったバックアップと重複しない名前にしましょう。そうしないと過去に自動でとったバックアップデータが削除されてしまいます。
全て入力が終わったら、一番下の【変更を保存】ボタンをクリックします。
ジョブの実行
保存が終わると、画面の上の方に「保存しました」というお知らせが出ます。【今すぐ実行】のリンクを押しましょう。
ファイルデータは、サイトの容量によっても変わりますが、ララクリップの場合は約1分40秒ほどで完了しました。
ジョブが完了すると、下に完了済みの「lalaclip-backups」が追加されます。これで、ワードプレス内にバックアップが出来上がりました。
ローカル(パソコン内)にダウンロードしておく
ワードプレス内にあるバックアップしたファイルをパソコンに保存します。
パソコン内に全てのデータを保管しておけば、ワードプレスのサイトに問題があったり、エラーが発生した場合も、元の状態に戻すことができます。
サイドメニューの「BackWPup」のメニューの中から【バックアップ】を選びます。
バックアップファイルが複数ある方は、上の画像のように先ほど作成したフォルダーに切り替えます。
【FOLDER:lalaclip-backups】の方に切り替えて、「宛先を変更」ボタンをクリックしましょう。
先ほど作ったフォルダーに切り替わったことを確認して、ダウンロードボタンを押します。(ダウンロードしたいファイル名にカーソルを当てると、ダウンロードボタンが表示されます。)
クリックすると、パソコンへのダウンロードが始まります。これでデータベースのバックアップも完了です!
まとめ
ワードプレスは世界シェア率No.1のブログ・ホームページ作成ソフトで、今や日本でも多くの人が利用しています。
万能で高品質なので、利用者にとっては非常に便利なソフトですが、ワードプレスの裏側(プログラム側)に詳しくないと、更新時にエラーが起きた時や、データが消えてしまった時が大変。
そんな時、バックアップさえとってあれば、簡単にバックアップ時の状態に復旧させることができます。
自分で復旧できず業者に頼む場合でも、バックアップのデータさえあれば問題なく復旧が可能です。
手順通りに行えば初心者でもできるので、ワードプレスをお持ちの方はぜひ覚えてやってみてください!